INTERVIEW

採用・シゴトの現場で活躍する人たちの声を届ける

インタビュー

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<2019年9月3日>

 
外国人を採用するのは、単に労働力が目的ではない。
貧困な環境から抜け出せずにいる彼らに
単なる採用以上の支援を行なっている
天笠さんを突き動かす想いとは。
 

 <インタビュアー:中尾ミカ>

 
 
 

◆前回インタビュー
「日本で、一緒に働きたい」
SNSで叶えた外国人採用

インタビューを読む
 
 
 

 相手が年上でも年下でも
威張った口の利き方はしない

 
 
――その想いが伝わるから、SNSでも繋がりたくなるんですね。
 
そう、こんなふうにやり取りしてますよ。
 

 

 
   
――漢字も「しまむら」も使いこなしてますね。 
あ、ひろしスタンプだ!
 
日本ではほとんど、1:1のやりとりはLINEを使っています。
LINE のメッセージでは
「こんなところカビが生えていました。
どうしたらいいでしょう」
といった相談まで来るんですよ。
 
 
――普通の会社だったら、
社長にそんなこと言うなんてありえないですよね。
さらに今まさにアジアで成長しようとしている国と
そこにいる意欲のある若者たちと
SNSを通じてつながるというのはすごいことですよね。
気持ちをつなぐために、一番大事にされてることは何ですか?
 
これは外国人でも日本人でも同じなんだけれど、
相手が年上でも年下でも
威張った口の利き方はしないようにと、
それは何となく自分で気をつけていますね。
いつも同じ目線だったり、逆に少し下の目線でも
いいかなっていうくらいの気持ちで接しています。
 
あと、どんな些細なことでも必ず
「ありがとう」は言いますね。
 

職員、技能実習生たちと
 
 
こんな感じだから、私のFacebookやLINEには
外国の友達がいっぱいますよ。
 
 
――とても親しみを感じるやりとりですね。
LINE が誕生したきっかけはご存知ですか?
大事な人とつながる一番近い連絡方法として
LINEは誕生したんです。
今ではビジネスのシーンでも欠かせないツールになりましたが、
天笠さんと外国人の方とのやりとりを見ていると
LINE 本来の役割とか、そういったものの真髄を見せて頂いた気がします。 
 
 
 
 

本気の気持ちが見えたから
「じゃあ、私が面倒をみます」と

 
 
――以前見せていただいたLINEは、
また別の国の方ですか?
 
以前見てもらったのは、
ネパールの2人の女性とのやりとりかな。
彼女たちは今も、自国で日本語を勉強中なんです。
 
ネパールは、人材を探している国の中でも、さらに貧困です。
それこそ勉強するお金さえない、そういう子たちが結構いるんですよね。
でもだからこそ、我慢することもできるし、努力することもできる。
日本のように豊かに暮らしていると、
命懸けで努力をしようとしないじゃないですか。
でもこうした外国の方には、それがまだあるんですよ。
だから一生懸命、仕事をする。
日本人が悪いと言ってるわけじゃないですよ。
ただ環境の違いは大きいのかなと、実感します。
 
 
――そのネパールの方たちが
勉強するためのお金は?
 
ないですよ。学校に通うバス代さえない。
現地で貧困な子たちを支援している人たちがいるんですが、。
その人たちにどんな支援をしているのか聞くと
例えば、月に一回、ご飯を食べるためのお金を少し渡すんです。
そして同時に、そこで勉強も教えているんです。
 
 
――その勉強の中に日本語も?
 
いや、日本語は入っていません。
母国語の読み書きという
基礎の基礎さえままならない子たちが来ている。
そういう子たちを支援しているところですからね。
 
Facebookのメッセンジャーや
LINEでやり取りしていたネパールの2人の女性とは、
現地のサポートをしている方の強いすすめで会いました。
実はネパールには、技能実習生の面接に行ったんです。
けれど、スタッフの方が
「まだ日本語の勉強はできていない子がいるんだけれど、
やっとの思いでここまで来た子だから、会ってもらえませんか」と。
 
聴くと、その子たちはサポートを受けて大学にも行き
非常に優秀なんだけれども、実はバス代も出せないくらい貧困で。
「日本に行って働きたいという気持ちは強いのだけれど、
なかなか実現させられないという環境にある」
ということを聴いたので、じゃあちょっと話をしてみましょうと。
 
そしたら、もうね、見えてしまったんです。
『一生懸命やる』という、まっすぐな姿勢が!
キラキラと目を輝かせながら言う
「頑張ります!」という言葉に
本気の気持ちが見えたんです。
見えてしまったものだから、
私も「じゃあ、私が面倒をみます」と言っちゃったんですよ(笑)
 
 
――そんな出会いだったんですね。
彼女たちが日本で働きたいという
一番のモチベーションは何なんでしょうか?
 
家族を楽にさせたいという想いだったり。
あとは自分たちと同じような環境の境遇にいる子たちが
周りにいっぱいいるわけだから、
そういう子たちの協力ができれば、
みたいな想いもあると思いますね。
 
とはいえ、日本語を学ぶために
日本語学校に行く資金もなければ
もちろん日本に来る飛行機代だって
持っていないわけですから。
現地でサポートを受けながら日本語を学び
来日に備えているところなんです。
 
 
――すごい! 漢字が混ざっている!
半年前くらいに私が拝見した時には、
ひらがなだけだったのに。
 
漢字、ひらがな、カタカナ、英語も混ざってる。
あと動画とか画像とかまで送ってくれますよ。
上達が早くて、凄いですよね。
 
 


↓半年後
 

 
  
 
――彼女たちが今後日本にくる予定は、見えてきたんですが?
 
もう申請はしてあるので、どうなるか今待っている状況です。
それが通ったら、10月に来日し、アカデミーに入学します。
 
 
――それは楽しみですね!
でも、留学費用はどうやって?
 
留学するには、当然ながらお金が必要です。
でも彼女たちにはそんな資金はない。
そう本来は、日本には来られない環境下にいる子たちなんです。
じゃあどうやって留学準備を進められるようになったのかと言うと
実は、私が支弁証明を出したんです。
 
支弁証明とは、
彼女たちをサポートする私自身に
支援できる力があるかどうかを証明するもの。
これを提出しないと彼女たちは日本に来られないので
ちゃんと通るかなあと、ドキドキしましたよ(笑)
 
 
――身元引き受け人として、
天笠さんが全面的にサポートされたんですね。
 
そう、彼女たちが今の環境を抜け出して、
未来を開くためには、必要なことでした。
 
もちろんこうしたことが
世の中の全員にできるわけじゃない。
けれど、せめて実際に会って話をして、
「日本に来て一生懸命がんばりたい」という
本気の想いを感じられた人は、
一人でも二人でもサポートがしたい。
そんな気持ちでいます。
 
 

 
 
 
――これから彼ら彼女たちが、
つばさグループでどんな活躍をしてくれるのか楽しみですね!
 
ええ、本当に。
私は、あの子たちが一生懸命にやってくれて
将来、会社のことを運営できるような力をつけられたら、
社を任せてもいいと思っているんです。
 
会社は、会社のことを本気で大事に考え、
本当に経営できる力をつけた人が、やればいい。
 
血の繋がりも、国籍も、関係ない。
これは偽りない、私の本心です。
 
 
 
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つばさインターナショナルスクール
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◆前回のインタビュー
「日本で、一緒に働きたい」
SNSで叶えた外国人採用

インタビューを読む

 


 

  

フジプレコン 株式会社様
有限会社 深澤製餡所

 
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