INTERVIEW

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<2019年8月2日>


たった一人の社員ためにSNSを使い始めたという
有限会社 深澤製餡所の社長 深沢貴之さん。
新卒採用に注力すると、たった2年で
会社説明会に500人を超える学生が集まるように!
そのSNS活用法と戦略についてお話を聴きました。
 

 <インタビュアー:中尾ミカ>



 
  
 
 
 

 
――深沢さんがSNS を
使い始めたのはいつからですか?
 
5、6年前からです。最初は Facebook でした。
もう13年関わっている社員さん(Aさん)がいるんですが、
このAさんがクセの強い人で(笑)。
返事はいいんですが、伝えたことが1ミリも伝わっていない。
なので直接が無理なら間接的に訴えてみようかなと思って
Facebookとブログをやり始めたんです。
 
――え? たった一人のために、ですか?
 
そうです。
話して伝えても聞き流されると終わりだけれど、
活字だと見直せるから。
会社のトップがどういう考えで、どんなことを大切にして、
最終的にどんなゴールに行きたいのかというのを
理解してもらいたいなと思ったんです。
 
 
Facebook個人アカウント
 

感情のままにストレートに書いている本音ブログ
特に新卒採用に力を入れていた2018年はマメに更新していた
 
 
 
――実際に変化はあったんですか?
 
はい。変化はありました。
だからいまは、
ブログの更新をあまりしていません。
 
――目的を達成したから、もうOKということなんですね。
採用に関してSNSが活かせるのではないかとか、
そんなふうに考えたことはありましたか?
 
採用に関しても、SNSを通じて
伝わるものはあるだろうと思ってましたよ。
当時はFacebookとブログで
Aさんに僕の考え方を伝えていたわけですが、
それはAさんだけじゃなく他の人にも伝わるだろうなと。
僕、採用で何が一番嫌かって、
「入社してみたら、全然違った」って
思われるのが嫌なんですよね。
だからそれを防ぎたかったんです。
 
就職って結婚相手を選ぶくらい大切だと思うんですよ。
だって働き始めたら、1日の中で家族といるときよりも
長い時を一緒に過ごすことになるわけでだから。
その働く場が自分が思っていたのと
違う会社だったということになると
誰でも「こんなはずじゃなかったのに」とか
「けど・でも」が多くなっちゃう。
そうなるとやっぱり楽しくないじゃないですか。
だから、そういうミスマッチングをなくすことを
Facebook とか、ブログとか、Aさんを通して行ったわけです。
 
 
――SNSに書いた内容は?
 
会社の考え方や価値観、グランドデザインだったり。
あと僕自身のものの見方、判断基準、優先順位
そういったものを徹底的に書きましたね。
僕は感情は抑えず、感情のまま書くタイプなんです。
逆を言えば、感情が高ぶった時しか書かないんですよ。
誤字脱字も考えなしにバーと書いて
アップしちゃったりするタイプなんで、
すごく言葉にその時の感情が乗る。
だから読んでいると耳障りが悪いものも結構あったと思う。
 
――確かに、ブログの文章に勢いを感じますね。
 
 
 
 

合同企業説明会では
会社説明を1ミリもしない

 
 
――新卒採用を始めたのはいつからですか?
 
5年前です。当時はFacebookとブログだけでした。
Aさんに向けての発信だったけれど、学生も意識していました。
 
――でも「学生さ〜ん」みたいな
呼びかけはなかったんですよね。
 
そうですね。
常にA さんというブラインドを通して伝える感じで(笑)
 
――(笑)。その5年前から始めた SNS が
新卒採用に影響があったなと感じたエピソードはありましたか?
 
学生に会うために、合同企業説明会とか、
大学での説明会とかに行きますよね。
ああいう時って、1クール終わったら休憩するんですよ。
その休憩がうちの会社は長いんですよ。
他の会社は5分くらいだけど、うちは20分ぐらい休んでる。
その時に学生の方に「いつも Facebook 見てます」
「ブログ読んでます」とかよく言われますね。
 
 

 
 
そうそう、ブログへの流入が Google とYahooから、
というケースが多かったんですよ。
普通ブログの流入なんていうのは
Facebook やTwitter からがダントツなのに、
なぜGoogle とか Yahooから?これが、ずっと不思議で。
 
――その謎は解けたんですか?
 
ようやく3年前に解けました。
Google とYahooから流入しているということは、
SNSの友だちやフォロワーじゃない人が見てるって事だろう
ということで調べてみたら、
学生さんが検索して
見てくれていることがわかったんです。
 
 
――学生さんは何をきっかけに検索をしようという
気持ちになったんでしょう?
 
社名から僕の名前を調べて、
そこからブログにたどり着いたんだと思います。
 
 
――つまり、合説や大学の説明会で
気になったってことですよね。
 
そうだと思います。
普通は、そういう場では会社の説明をすると思いますが、
うちは会社説明を1ミリもしないんです。
 
 
――え、じゃあ何をするんですか?
 
『これから就職活動をする上で内定が
一つでも多くもらえる7つの条件』とか、
『採用担当者がチェックする5つのポイント』とか、
そういう学生が聞きたいことをどんどん伝えてます。
で、自社の説明会ではじめて会社説明をするという。
 
 
――なるほど〜。
 
と言いつつ、自社でも会社説明は
あまりしないんですけどね(笑)。
何をやっているかというと『利きアンコショー』とか。
 
 
――そうそう面白いことやってらっしゃいますよね!
私もちょっと行ってみたいなと思いました。
 
1品正解のアンコがあって、5品の中から
そのアンコを同じものを選ぶんです。
あとサプリパークのインターンシップでは、
『利きサプリショー』もやりました。
みんなでプロテインを作ったり。
そんな事ばっかりやってましたね。
 
 
――ゲーム感覚で楽しめるなぁというのが
ネーミングからして分かりますもんね。
『利きアンコショー』は誰のアイデアですか?
 
スタッフさん達です。
なんか、ただ話を聞いてるだけじゃつまんないでしょ。
僕が人の話聞けないんですね。
もう疲れちゃうんですよ、興味のないこと聞いてると。
それも知らないおじさんの、偉そうな話をね(笑)。
「なんだ、こいつ」って思うでしょ?
 
あと、こういうことをやると、
意外とリーダーシップがとれる人とか、
冷静に物事を分析して見ている人とか、
まとめる能力が高い人だったりとか、
よく見えますよからね。
 
 
――見えますね、確かに。
少しだけするという会社説明では
どんなことを伝えているんですか?
 
グランドデザイン、社の想いの話は僕がします。
それ以外は現場の社員に任せます。
 
 

 
 
――インターンシップは実施していますか?
 
2年くらい前まではやっていたんですが、
ちょっと人が多く来てしまったので、やめました。
 
 
――やめました!?
 
仕事にならなくて困ったから(笑)
 
 
――インターンシップの人数の
推移をうかがってもいいですか?
 
初年度は3名。
SNS、当時は Facebook とブログを
活用するようになって、次の年は25名に。
で、その次の年が80人くらいになった。
 
あと会社説明会にものすごい人が来たんですよ。
1回に120〜130人くらい来たんです。
それを4〜5回開催したから…
トータル500〜600名超えてたかも。
それで「もう無理だよ。対応しきれない」
ってことでやめようと。
 
 
 

500人を超える学生が集まったのは
確実に SNS が関係していた

 
 
――えー!!! そんなに人数が集まると…
 
疲れたね(笑)。
ここまで人が集まったのは、
確実に SNS が関係していましたね。
会社説明会の時にアンケートを取っているんですよ、
『社長の SNS を見たことがあるか』とかって。
するとやっぱり Facebookとブログは見ているという結果に。
あと当時はTwitterもかな。
当時、一年くらいは力を入れてやっていたから。
 
 
――今 Twitter ではご本名ではなく『海坊主』で、
プロフィールにも社名を出さずにやってますよね。
それは採用云々とか会社の宣伝が云々とか
全く関係なくやっているからですか?
 
はい。関係なく個人的にやってるだけだから、ですね。
 
 
――じゃあ今は、学生さん見つけにくいですよね。
深沢さんのTwitterを。
 
でも合説に行くと「あ、海坊主さんだ」と言われますよ。
「生海坊主だ!」とか言って一緒に写真撮ったり。
「写真なんかいいから、こっち座りな」って
合説のブースに呼んだりしてますよ。
 
 
――おお、しっかりSNSが活きている!
 
ちゃんと届いてるなって実感はありますね。
ただ企業説明会に人が来すぎて収拾がつかなくなったからね。
あと、一生懸命やる理由がなくなった んですよ、SNS を。
SNSを始めたきっかけになったAさんが、
ちゃんと僕のいうことを聞いてくれるようになったから。
 
 
――そうでした。
当初の目的はAさんお一人のためでしたね。
ちなみに採用枠は決めていたんですか?
 
枠は基本的には決めてはいなかったんですが、
毎年2〜3名ですね。
でも、インターンシップで採用した人は
過去に一人もいないんですよ。
 
 
――そうなんですか? それはなぜですか?
 
うーん、学生側の性根かな。
要は「インターンシップに来れば採用に有利」
という雰囲気が感じられたから。
 
 
――超辛口なご意見ですね(笑)
 
うん、そういうのブった斬りますね。
「そんなに世の中甘くないよね」って。
で、最後は高級弁当でチャラにすると(笑)。
 
 
――とはいえ、インターンシップ経由ではないところで、
毎年ちゃんと採用はされているわけで。
その採用した方々とはどうやって出会ったんですか?
 
合説とか大学説明会ですね。
もう会った瞬間に採用です。
「あ、この人だ」ってわかる。
周りの社員に「あの人だよね」って
聞いても、みんな同じ意見。
 
 
――そうなんですね。
でも例えば企業側が
「この学生さん、いいな」と思っていても、
その学生さんも「この企業、いいな」と思わないと
内定承諾には至らないわけで。
どういうふうに学生と
コミュニケーションを取っているんですか?
 
これはね〜、
『マリッジブルー戦略』というのがあるんですよ。
 
 
――『マリッジブルー戦略』!?
 
 
 
===

◆次回のインタビュー
SNS→内定承諾に導くある戦略
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フジプレコン 株式会社様
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