INTERVIEW

採用・シゴトの現場で活躍する人たちの声を届ける

インタビュー

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世の中に浸透しきった感のあるSNS。
しかし、新卒採用においてはまだまだ
フルに活用できている企業は多くはないのが現状です。
8年前からSNSを活用し始めたという、フジプレコン株式会社。
失敗も多かったというスタート時から、
新卒エントリー層の濃さ、離職率低下など成果を
実感している今に至るまでのお話を
専務取締役の松林さんにお聴きしました。



企業で働いてるのは『人』
だからSNSは『個人を出す』ことが大事



――まず、フジプレコンさんはどんな会社なのか教えていただけますか。
 
うちの会社はコンクリートを製品化して提供しています。
基本、 B to B(取引する相手が企業) ですね。
お客様は7割がJR東日本・東海・西日本など鉄道会社がメインで、
北海道から九州まで納めています。
あと道路は公共工事が主で、国交省や県・市からの依頼が中心。
こちらは東海を中心に神奈川までの範囲でやっています。
 
――コンクリート製品といっても、一般的にはそれがどう使われているのかイメージがつかみづらいかもしれませんね。
 
そうなんですよ。だから画像を見てもらうほうが早いんです。
鉄道なら、こういうところとか。


 
――おお、なるほど〜。
 
道路や、いろんな施設にも使われていて。
例えば水族館、小学校とか、病院とかにも。
 


――実はいろんな場所で、御社の製品を目にできるんですね。
学生から見ると「何をやっている企業かよくわからない」
「馴染みがない」というだけで
B to BはB to C(取引する相手が個人)より苦戦しがち。
合同企業説明会のブースにも人が集まりづらいし、
エントリー数も少なくて、、、という悩みをよく聞きますが。

そうなんですよね。
だから結局、うちも現場を見せないとわからないんですよ。
幸い、僕らの仕事は目に見えるところに製品が設置されているから、
B to Bの中ではまだわかりやすいほうですよね。
「こうやって社会の中で使われているんだよ」と見せてあげられる。
親御さんにも「この部分作ってる会社なんだよ」と
説明しやすいんじゃないかなと。

――そうでしょうね。
こうした画像はSNSにも使っているんですか?

はい。企業説明会の資料としても使いますし、
営業担当がSNSで発信もしています。
使っているのはTwitter とFacebookがメイン。
現場紹介や仕事に関する投稿は、例えば10回発信するなら、
そのうち一つは入れるようにアドバイスしています。

――残りの9割は、はどんな投稿を? 

うちの会社がどういう会社だとか、
いわゆる会社のスペック的なことも発信しません。
逆に仕事のことはSNSでは
そんなに出さなくていいよと言っています。

――それはなぜですか?

例えば何万人も勤めているような大企業だったとしても、
そこで働いてるのは『人』です。
ということは 『人対人』の関わりなんですよね、結局。
だから 企業としての発信ではなく『個人を出す』ことが大事だと。

――個人を出すというと、具体的にどんな投稿を?

例えば「僕はこんな食べ物が好きで」
「今日はこの店に来てます」とか。
こういう投稿をすると
「ああ、この人ってこういう人なんだな」と
関心を持ち、それが好意に変わってくる。
すると実際には会っていなくても
「いつも会っているような気がする」と
錯覚してくれるんですよ、お客様が。

――企業によっては、基本SNS禁止のところもありますが。

そう特に大手はね。
でも働いている社員の方は使ってるんですよ。
少なくとも『見てはいる』んです。
そこで交流までしてくれる人は、
余程、柔らかい方しかいないと思うけど、見てはいる! 
だから発信を続けていると、
例えば営業マンが「いま仙台に来てます」ってツイートすると、
それを見たお客様から
「仙台に来てるの?用事があるから寄ってよ」と
連絡が来た、なんてことが起きるんです。
とまあ、今はこの形になりましたが、
SNSを始めた最初のころは失敗もしましたよ。
 
 

↑クリック↑
<Facebook 松林さん個人アカウント>


 
 

会社説明や商品説明だらけの投稿は
全くムダだった

 

――では、そのSNSを始めた頃のお話を聞かせてください。
何を目的に始めたんですか?
 
目的は営業ですね。ビジネス的に売上を上げようと。
もちろん採用にも活きるだろうなと思っていました。

――どのツールから?

一番最初は Facebook でした。
まだ世の中に広がり始める前だったから、8年くらい前かな。
「これで投稿してくれ」と言ってiPhoneを 社員に渡しました。


↑クリック↑<フジプレコン株式会社 Facebookページ>
 

――おお、太っ腹ですね。

とこが、これが全然うまくいかなくて。
まず、何を発信していいかわからないんですよ。
やれと言った僕自身も苦しかった。
そしてなんとか発信しても、全く手応えがない。
ああ、これはイマイチ響いていないなと。

――当時迷いながらも発信していた内容は? 
例えば会社の理念とか、会社説明とか?

そうそう。「こんな商品があるんですよ。いいでしょう!」とか。
無理にでも説明しようとしてた。
今思うと、 会社説明や商品説明なんて、
スペックだらけの投稿は全くムダでしたね(笑)。

――そうだったんですね。
当時はまだSNSで発信する企業さえ少なかったから、
珍しさも相まってウケそうですけどね。

いやいや、もう見事にダメで。
「誰も見てないよな、これ」って
僕も思っているし、社員も思っている。
SNSなんてやっぱり意味がなかったのかな
と思うことさえありました。
そんなとき、大きなトラブルが起きたんです。
社員の一人が、お客様と共同開発している商品の
まだ解禁していない情報を投稿してしまったんですよ。

――気づいたのは、お客様?

そう。それで大変なお叱りを受けて。
もちろんすぐに投稿は削除して謝罪をしたんですが。
この時、思ったんですよ。 「あ、見てるんだ」と。
そのクレームをくださった方が
SNSで発信しているのなんて見たこともないし、
見ていることさえ想像もできなかった。
でも、見ていた。
「いいね!」はしないけど、見てるんだ!って。 

――そのトラブルが起きたのは
Facebookを始めてどれくらい経った頃ですか?

1年経ってなかったんじゃないかな。
当時、僕のアカウントの友達の数も
300人いないくらいだったから、
社員はもっと少なかったはず。
投稿しても「いいね!」の数なんて2桁いけばいいくらい。
でも、クレームはきた。
見てるんだと、その失敗からわかったんです。
あまり手ごたえを感じずにやるのはしんどい。
続ける意味があるのかなと思っていましたが、
考えが変わりました。
 
 

BtoB企業の発信は届いているのか?
BtoC商品をSNSのみで販売し、実験!

 

――Twitterでも発信するようになったのは、
その後ですか?

Twitterを始めたのは3〜4年前からですね。
その頃からFacebook が一時期ほど
面白くないなと感じなくなってきていたんですよ。
で、次は Twitter じゃないのかなと。
そこでまた社員の営業部隊を集めて
Facebook と Twitter の違いを説明して
「Twitterもやってよ」と。
それまでFacebook は
最低5行は書きましょうとか言っていたけど、
Twitter はカジュアルだから
「何でもいい。一言一言でいいからツイートしろ」と。
すると社員たちもちょっと肩の荷が下りたらしくて、
楽に発信できるようになっていきました。

――社としてTwitter発信する上で工夫したことは?

社員にやってもらう前に
僕は先行で Twitter をやっていたので
みんなのアイコンを僕と同じにしたんですよ。
黄色いヘルメットをかぶって背景を黄色にして。
これをやったのは、一つは面白いってこと。
あと、僕と勘違いしてフォロワーが
増えるということも目論んで(笑)。
それから『 #フジプレコン』でユーザーを調べると
社員がだーっと出てくるという、そんな仕掛けにしました。
 


↑クリック↑
Twitter
 

――今もFacebookとTwitter、併用していますね。
投稿するの社員の方は何名ですか

Facebookは 8名くらい、Twitter は12名くらいかな。
始めた頃より社員が増えてるので、
投稿者の数も徐々に増えています。
今は Facebookの投稿 は
そんなに無理をしなくていいよとは言っています。

――反応はどちらがいいですか?

いいねの数が多いのはTwitterですね。
投稿すると、多い時で「いいね」は100を超えます。
Twitter を始めて拡散力は上がりました。
ただ個人で匿名でアカウントが作られていることが多くて、
誰に見られているのかがよくわからない。
Facebookは基本、実名でアカウントを作るので、
誰が友達で「いいね」してくれたのか見えやすいんですけどね。

――なるほどそこはそれぞれの
SNS の特徴が出ているわけですね。
拡散に強いTwitterが響いてはいる。
でも誰に響いているのかがわかりにくいと。

そうなんです。その辺のモヤモヤした疑問もあって、
昨年初めて実験的に BtoC 商品を
SNS だけで販売してみたんです。
それがプレコンポット。



 

――おお、素敵! 反応はどうでしたか?

作っておいてナンだけど、
正直、全然売れないだろうと思っていたら
意外に売れたんでびっくりしました(笑)。
まず30セット作ったんですよ。
そして販売開始してみたら、
その数を上回る注文数で、プラス20個追加生産。
本当はクリスマスのプレゼント用に作ったのに
年内には提供ができなくなって。
一部の方には年越しの納品になっちゃいました。

――想定外だったんですね。

意外や意外。Twitter と Facebookで
「販売します」って宣言しただけですよ。
売れて30でしょうと。

――ちなみにおいくらで販売を?

手前の3つがセットで
5000円、後ろの大きいのが4500円。
あ、いま気づいた!
フルセット9000円を間違えて8000円で売っちゃった。

――間違えて(笑)。そのおおらかさが、素敵です!

うちのは物はきれいなんですよ。
でもその辺は目をつぶって機能だけを求めるなら、
似たような商品はもっと安く売られているんです。
だから価格だけで比べるなら、
そっちに行くと思うんです。
それでも、「フジプレコンの営業マンから買いたい」とか
「松林から買いたい」とか思ってもらえた。
それって、うちから買うことの楽しみを
味わってくださっているんだと思うんですよね。

――物が売れるためには
『商品、商人、今買う理由』が必要と言いますが、
それがまさに『商人』に惹かれたからこその購買ですよね。
実験、大成功ですね!

ですね。第2弾のBtoC商品『プレコンキューブ』も、
これまたSNSでのお知らせのみで販売中です!
 

 

――へえ、これまたかわいい! 
ちなみにお値段は?

1個 1500円です。

――あら、お手頃! 
みなさま、商品の詳細はこちらから。
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◆インタビューの続きはこちら
【SNSで企業が変わる!】2 新卒採用で成果を実感

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