INTERVIEW

採用・シゴトの現場で活躍する人たちの声を届ける

インタビュー

HOME | interviewbox | 人の役に立つ人生を生きてみよう

<2019年8月2日>


『もう自分の人生を生きるのはやめて、
人の役に立つ人生を生きてみよう』
以前は社員に対して押し付けが強かったという
深沢さんを変えた、ある出来事とは。
そして「大切な人を大切に出来る場所を創る」
会社への想いをうかがいました。
 

 <インタビュアー:中尾ミカ>

 
 
 
◆前回インタビュー
SNS→内定承諾に導くある戦略
インタビューを読む
 
 
 

お金もらっても興味がないことは
一生懸命やらないよね

 
 
 
――そうやって話をしている時に、
深沢さんの想いがちゃんと伝わってるなあと、
感じられることはあるんですか? 
 
いやそれは、人も感情がありますからね。
なんつったらいいのかな…
その時々で違うんじゃないですかね。
 
 
――しっくりきている時もあれば、
悩みに入っている時もありで。
 
そう。あと、ある部分だけは抵抗しているんだろうなぁ
というところも見え隠れしたり。
それもね、別にそれはその人の考え方だから、
いいんじゃないかな。
 
 

 
 
――無理にこちらに向けよう、
ともしないわけですね。
 
いや昔はありましたよ。
10年くらい前まではそうしようとしていました。
年間2,000万円くらい使って、
いわゆる理念共有研修みたいなのをガンガンやってましたよ。
いいと評判のコンサルタントにお願いして
社内研修をやったりとか
外部研修に出したりとか、徹底してやりました。
結果、無駄でしたね。
5年かかって無駄だと気づいた。
 
 
――これは無駄だったなと思う、
決定的な何かがあったんですか?
 
子どもに言われたんですよ。
「パパさあ、
お金もらっても興味がないことは、
一生懸命やらないよね」
って。
 
 
――それはお子さんが何歳の時に?
 
次女が、8歳の時ですね。
それを聞いた時に社員にとって
「行かされる勉強会」はやめました、全部。
それから、それまでは毎年、
銀行、取引業者、協力業者を招いて
経営企画発表会を行ったりもしていましたけど、
もう今は、簡単な経営計画発表、
年度方針をお酒を飲みながら聞いてもらって、
あとは誰かおもしろい講演をする人を選んで
一時間半くらいしゃべってもらって。
あとは大飲み会をするだけですね。
 
 
――とにかく楽しく、おもしろく。
 
 

 
昔、押し付けのプロフェッショナルだったけど、
今は押し付けは絶対しない。
 
 
――お嬢さんの言葉以外にも、
押し付けが無駄だと、ご自身の考えがガラリと変わる
きっかけがあったんですか?
 
2011年1月14日に、三女のルイが生まれたんです。
生まれてすぐ、部屋に上の子どもたちが入ってきて、
かみさんと長女がコソコソって話をしたんです。
その後、病院から「染色体検査をさせてください」と言われ、
ダウン症候群だと。
僕は、そんな障害のことは全然わからなくて…。
で、その時に生まれてすぐ
かみさんと長女が話してたのはこのことかと。
なぜかみさんは、俺じゃなくて
長女に一番初めに話したのかなっていうのが引っかかって。
 
あと、「なぜ俺の子が?」っていう。
ぶっちゃけ、それまでは何をやっても
上手くいってきた人生だったんです。
だからなんかこう、
いきなり奈落の底に叩きつけられた感じで。
自分の見栄ですね。
子どもがかわいそうというんじゃなく、自分の見栄。
 
それで一度、夜の中禅寺湖に入っちゃったんです。
プールかと思って(笑)。
でもある方に助けてもらって、
5時間ぐらい、ただぼーっとして…。
 
それまで僕は、
自分の努力で世の中は変えられると思っていたし、
変えてきた。
それが自分の努力ではどうしようもない
現実を叩きつけられて…
社長を降りようと思ったんです、その時。
社内のナンバー2、3人の前で、初めて涙を流した。
というか流れてきて。
そうしたら、3人から
「やめるんじゃなくて、
俺達が頑張るんで、少し休んで欲しい」
ということを言われて…
 
 

もう自分の人生を生きるのはやめて
人の役に立つ人生を生きてみよう

 
 
そんなふうに、3ミリぐらい思うようになりました。
ここからですね、人生が大きく変わったのは。
 
その直後の3月11日、東日本大震災が起きて。
当時、売上額が半分に落ちて、
未回収金もとんでもない額あって…。
もう、ひっちゃかめっちゃかでしたね。
でもその前に自殺未遂までしていたから、
僕にとっては「別に売上が半分になっただけだし」
くらいの感覚でしたね。
でもなにか役立つことをしたいなという思いはあって。
 
そんな時に病院の先生から
『ダウン症の友の会』っていうのがあるから
行ってみてくださいと言われたんですよ。
で、行ってみたら、子供たちが大騒ぎしてるよこで、
お父さんお母さんが悲壮感満載で座ってるんですよ。
ほら僕、一度自殺未遂をしているんで、
子どもに関しては心はもう
スッキリ、サッパリしちゃってて。
だからお父さんお母さん達に聞いたんですよ。
「なんでそんな悲壮感満載なんですか?」って。
 
そしたらカチンときたみたいで、
噛み付いてきたんですよね。
「あんた親としておかしいんじゃない? 
先に自分たちが死ぬのに、
この子達がどうやって食べていけばいいのか、
どうやって生活をしていけばいいのか、
心配じゃないの?」
そう言われた時に「ああ、そうか」と。
「じゃあそれ、俺がやる!」と!
 
その後、1年半ぐらいかけて、
それを実現するために何をやればいいのかを
全国174社の製造業を見て回りました。
 
 
――174社!?
 
馬鹿でしょう(笑)。
障害を持っている方って、
作業効率は健常者の1/4程度なんです。
それでも利益が出せる製造業を探して、
そして見つけたのが、サプリメントだったんです。
でも、作ることもできないし、販売もしたことがない。
そこから協力してくれる人を探して、
株式会社サプリパークを立ち上げることができました。
 
 
――SNSにもご家族のことを書いていらっしゃるので、
深沢さんにそんな出来事があったということは、
社員の方はもちろん、
SNSを見ている人も知っているわけですよね。
 
 

 

 
 
そう、知ってる知ってる。
 
 
――その深沢さんと合説で会えたり、
企業説明会で話が聞けたり、
入社してからもその社長が
一緒にご飯食べに行こうとか言ってくださったら、
それは心への響き方が違いますよね。
 
まあ、珍獣ですからね(笑)。
きっと僕みたいなタイプが苦手な学生さんだって、
たくさんいると思うんですよね。
僕はいつもガチンコで行くから。
「もうお腹いっぱいです」って言われたこともあるし。
でも全員の人に、
大好きと言われなくてもね、全然いい。
合うなと思う人がいてくれたら。
うちの一次選考会が終わっていいなと思ってくれた人って、
他社の面接を受けるのをやめるんですよ。
そういう人が、毎年何人かがいらっしゃいますね。
 
 
――ちゃんと相思相愛ですね。
 
そうですね。まぁだからって
そういう人が全員、入社できるかっていったら、
そうでもない場合もありますけどね。ははは。
まあ、これも現実ですからね!
 
 
――ほんとにもう…。
深沢さんのお話は、
甘辛ミックスなところが後引きますね〜。
 
真面目な話、
本当に僕は皆に助けてもらって生きてます。
現実そうです。僕一人では何もできないから。
家のことはかみさんに、
会社のことはナンバー2やスタッフさん達に、
わかんないことや新しいことは
外部の取締役に任せっぱなしだから。
本当にありがたいんです。
 
だからもう僕は、宴会部長として
「イエーイ! ワー! ドーン」
とやってるのが、一番ですね!
 
 
 
===

<ブログ>
有限会社 深澤製餡所 社長 深沢貴之さんのブログ
ブログを読む
 
<Twitter>
Twitterを見る
 
有限会社 深澤製餡所
WEBサイトへ
 
株式会社 サプリパーク
WEBサイトへ
 
===

◆前回のインタビュー
SNS→内定承諾に導くある戦略
インタビューを読む
 

 

  

フジプレコン 株式会社様
有限会社 深澤製餡所

 
社長 個人のFacebook、
Twitterの投稿サンプル
ブログなどを公開!
 
「見たい!」という方は
共感リクルートLINEを通じて
「【企業SNS活用 投稿例】が見たい!」
メッセージをくださいね。
 
共感リクルートLINE
↓登録後のメッセージをチェック!
友だち追加

研修・ワークショップ、講演のお問い合わせ
講師への取材など
多数のご依頼ありがとうございます!

 

【共感リクルート】LINE からお気軽にどうぞ

友だち追加
 

info@careerstyle.jp

03-6869-2514(担当:中尾ミカ)