INTERVIEW

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インタビュー

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<2019年7月4日>


SNSで新卒学生と出会うきっかけを作ったその先は。
フジプレコン株式会社の松林さんが考える
合同企業説明会、インターンシップで

大事にしている『たったひとつのこと』とは?
 

 <インタビュアー:中尾ミカ>



 
 
 

◆前回インタビュー
【SNSで企業が変わる!】1
SNSはBtoB企業にも有効!?

インタビューを読む
 
 
 
 

「投稿を見て興味を持ちました」と
志望動機に書かれるように


――採用×SNSについてお聞かせください。
2018卒、2019卒は新卒採用されましたか?

はい、しました。

――SNS→合同企業説明会に、
または自社開催のインターンシップに
効果ありと感じましたか?

実感はあります。
でも「SNSを始めたら、倍になった」
というような数字的な反応は、
残念ながらわからないんですよ。
でもSNSの発信が活きている実感はありますね。

――どんな時に実感を?

あれは3年前かな? 事務職員を募集したとき、
応募してくれた方に聞いたんですよ。
「フジプレコンの投稿って見てますか?」と。
そしたら「見てます、見てます! 
とてもアットホームでいい会社だなと思いました」
と言ってくれたんですよ。
もうね、その言葉を聞いた時点で、採用(笑)。
だって、フジプレコンの中身をわかっていて、
その上で面接に来てくれているんだから、
間違いないでしょう。
その社員はいま大阪支社で活躍してくれています。
 
あと、19年入社組の中にも、履歴書に
「Facebook のフジプレコンの投稿を見て、
とてもみんな明るい表情をしていて、
いい感じに見えたので働きたい」
と志望動機を書いてくれていた学生さんもいました。

――それはうれしいですね!

ですね。他にも意外なところで
採用に関する効果を感じていまして。
毎年、学生をうちに送り出してくれている
学校があるんですが、
その先生がうちのSNSを見てくれているんです。
学生が「ちゃんと頑張って働いているのかな」
って気にしているんですよね。
で、笑顔で元気に働いている様子を見て
安心してくれると、
また次の年も学生を送り出してくれるんです。
これはすごいですよ!

――なるほど! 先生に響いていることで、
学生が集まりやすくなっているんですね。

エントリー数が激増したわけではないけれど、
エントリーしてくれる人は
本気でうちに興味関心を持っている人が来てくれている。
いわゆる『濃い』人が集まるようになっていることは
間違いないと思います。
 
もっと言うと、
最初の入り口は大手就活サイトだったとしても、
話を聞いてみると「SNSを見ていました」
という例が多くなっていますね。
それとは反対に、商工会議所とかで出している媒体、
紙のチラシを通じての反応は本当に少ない。
出す意味あるのかなって
思っちゃうそれくらい、少ないです。
 
今までの慣習で紙媒体に縛られるか、
SNSを含めたネットを使うかで、
採用は雲泥の差が出るなと実感しました。

 
 

インターンシップで
大事にしているたったひとつのこと

 

――SNSで接触を持つようになった学生と、
リアルで接触するようになってからの
ことを聞かせてください。
インターンシップは実施されていますか?

2〜3日のインターンシップを実施しています。
製造の場に立ってもらって、
どんなふうに製品が作られているかを見てもらったり。
あと、コンクリートがどんなものか
ということを遊びながら学べる場を用意したり。
でも何をやるにしても、
スタッフにこれだけはちゃんと伝えるように
と言っていることがあって。
それは「仕事って楽しい!」ということ。

――いいですね!! 
本当に大事なことだと思います。
でも「仕事って楽しい!」と、
そのまま言葉で伝えても
「ほんと〜?」とか思われそうですが。
そこを嘘偽りなく真実だと伝えるために
気をつけていることはありますか?
 
これは私の意見なんですが、
どれだけワクワクさせてあげられるかが、
インターンシップ成功の鍵になるのかなと、
常々思っているんですが。

そうなんですよ! 
学生って、大人の顔をちゃーんと見てます。
だから、働いている連中がニコニコしていれば
「何か楽しそうだなー」って思うんです。
それが堅苦しい険しい顔して
「これはこうなんだよ」って説明してもね〜。
「あの人、目が笑ってないな」と
学生はちゃんと見てますからね。

――笑顔、大事ですよね!

大事ですよー!




――私は合同企業説明会で学生向けのセミナーをしたり、
キャリア相談を受ける仕事もしているんです。
そこでちょっと学生にリサーチしてみたんですよ。
「今日、目当てじゃなかったけど
なんとなくブースに入って話を聞いた企業ってありましたか? 
どうしてそのブースに立ち寄ったんですか?」と。
 
今のところ、100%同じ理由なんですよ。
「ブースにいる社員の方が、笑顔だったから」と。
松林さんがおっしゃる通り、
笑顔でいるかどうかなんですよ。
『笑顔=楽しそう』もうそれだけで
ブースに引き込まれる。

うん、うん。

――会社の知名度でも、ディスプレイの派手さでもない。
惹かれるのは人の笑顔なんです。
でもそんな意見が出てくるということは、
笑顔じゃないブースも意外と
あるってことなんですよね。残念なことに。

そうですよね。
合説のブースもそうだけど、
インターンシップの時の会社の雰囲気も
影響は大きいと思いますよ。
昔はうちも暗かったから、
それじゃダメだってことが、今ならよくわかるな。

――え、そうだったんですか? 
さっきご挨拶させていただいた事務所の雰囲気、
すっごく素敵でしたけど。

今はいいけど、昔は良くなかった。
僕が怖かったからね(笑)。

――本当ですか!? 想像できない、、、

今は僕も変わって、社員も、社内の雰囲気も変わって。
うちの従業員は、みんなこんなに
いい顔して仕事してるんだよって。
つくり笑顔じゃなく、
本物の笑顔でやってるんだよって。
そのまんまを学生さんに見せられる。

――だから、そこに惹かれる
学生さんたちが集まるんですね。


 

一番の効果は
社員のコミュニケーション活性化やる気アップ、
離職率ダウンのすごい効果!


そうそう、SNSで一番効果を感じるのは、
社員同士のコミュニケーションが活性化したことかな。
特に最初の頃は、
外部の人は見ているかどうかわからなかったけれど、
社員は見ているわけで。
その点だけでも始めてよかった、
続けてよかったなと思いましたね。

――社員同士が見るというのは、
お互い投稿しているものに「いいね」しあったり、
コメントをつけたりしているということですか?

ええ。でも最初からできていたわけじゃないですよ。
スタート当初は社内でも全然反応なかったですから(笑)。
SNS言い出しっぺの僕は、
「なんで仲間の投稿に『いいね!』しないんだ!」
って不満に思っていたし、社員にも文句言っていた。

――そうだったんですか。
どこで変わり始めたんですか?

いや、気づいたんですよ。
やれやれと言いつつ、
僕が社員の投稿にコメントしてないなと。
だから自分から『いいね!』や
コメントを積極的にしました。

――それは社員の方も、
うれしかったでしょうね。

どうだろう? うれしかったのかな(笑)。
それは社員に聞かないとわかんないけど。

――いやいや、うれしかったと思いますよ。
今はSNS上での交流が
自然に行われているんですよね。

やっていますね、社員同士も。
外部の人向けにオープンにしている投稿
(誰もが見られるフジプレコンのFacebookページ)も
もちろんいいんですが、
社員同士の交流で一番役立ったなと思うのは、
社員だけが見られる
非公開のFacebookグループページですね。

――そこではどんな投稿が?

このグループページ内では、
例えば営業マンが
「ここの現場、こんな感じです」と紹介していたり。
実は製品の製造担当者は、
自分が作った製品がどう設置されているのか
よくわからないんですよね。
それを投稿で報告してあげると、
「ああ、自分が作ったものが
こうして使われているんだ。
もっと丁寧に作ろう!」とやる気が湧いてくる。
あと、入院した社員のお見舞いに行った社員たちが
「元気だったよ」と投稿すると、
社内中から「元気でよかった!」とコメントがつく。
新入社員が入った時には、
「今日からこのメンバーが入りました!」
とおしらせして、みんなで歓迎。
「有給で明日休みます」とお知らせする人もいますね。
 
――そうやってうまく活性化
できるようになったんですね。

あと、活性化させるには顔出しが必須で。
でもみんな出したくないから、
放っておくと風景画像にばかりなる。
そこもね〜、「SNSで顔出ししなよ」
「あと、名刺にも写真入れなよ」とよく言ってました。

――最初は顔出しもなかったんですね。
どこで変わり始めたんですか?

いや、またまた気づいたんですよ。
やれやれと言いつつ、
僕も顔出ししてなかったなと(笑)。

なんでやらないんだ!って思ったけど、
「僕がやらないからだよな」と思って。
そこでまず
「僕も名刺に顔を入れるから、みんなも入れよう!」
と提案して作りました。
これが効果抜群で! 
 
僕らの業界では名刺に顔を入れている会社って少なくて。
うちくらいかも、ってくらい。
だから目立つんですよ。
例えば、お客様のところに挨拶に行っても、
不在なんてザラにある。
年始の挨拶に行くと、
もう名刺がカルタみたいにならんでる。
その中で1枚だけ、
顔写真が載ってる名刺があるとすっごく目立つんですよ。
で、次にお会いした時に
「あ、覚えてる覚えてる」って言ってくれるんですよ。

――名刺の写真、ピッカピカの笑顔ですもんね。



 
この名刺だと、何度も会ってる気になるみたいですね。
覚えてくれてるんですよね、ちゃんとこの笑顔を。
それと同じように、
SNSにも顔を出して覚えてもらう。
そして親近感を持ってもらい、
信頼関係を築いていく。
お客様に対してもそうだけど、
それは社内も同じですよね。
事実、SNSが活性化し始めてから、
離職率が下がりました。
あと、新卒採用した人材が「こんなはずじゃなかった」
と辞めていくこともなくなりました。

――ギャップがないわけですね。

そう、 SNS で素を出してますからね。
採用案内の冊子の一番最後のページに
フジプレコンのブログと
Facebook ページのQR コードを貼ってあるんです。



このSNSを見て「嫌だな」と思ったら、
まずエントリーしないでしょう。
ありのままを見せて、嫌ならしょうがないと思う。
でもSNSを見た上で
「なんか良さそうだな、楽しそうだな、
インターンシップに行ってみようかな」
と思ってもらえた人は、
多分、入社してもらえる確率が高いんじゃないかな。
そして入社して以降も、

ずっと一緒に働ける人なんだと思います。

 
 
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<ブログ>
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